平成から令和へ思いを寄せる

私が人生のほとんどを過ごした、平成がもう間もなく終わろうとしている。
陛下が生前退位のご希望を発表された時、「もう、この方が続けてくれないのか…」と、大きなショックを受けたが、そこから今まで本当にあっという間だった。

私の実家は神道、ひいては皇室を強く重んじる家庭であった。
戦時時代よく言われていた「日本人は全て天皇の赤子である」という考えも知っており、天涯孤独になったら、天皇皇后両陛下を心の拠り所にすればよいものと考えていた。

天皇皇后両陛下は本当に人々の心の拠り所になるべく、災害時には被災地に何度も足を運ばれ、国民を想ってきた。
余り知られていないが、陛下のお仕事は神事が殆どであり、ほぼ毎日国民の幸せを祈る行事を皇居内で行われている。国民の苦悩も良く分かっており、一人一心にすべての国民の苦悩を孤独に背負われている。

美智子様も私にとっては奇跡の人である。民間から初めて皇室に嫁がれ、様々ないじめにあい、失語症にまでなりながらも、慈愛と思いやりの精神で、国民を支えようとしてくれた。女性らしさと、伴侶を想う姿、まさに日本人女性が理想とするお姿なのではないだろうか。
両陛下のお姿に、色々と思い悩む私も励まされ、何かあった時にはお二人がそばにいてくれると強く思っていた。

新しい令和の時代についても、私は大きな期待をしている。
皇太子殿下は大変決断力、行動力を伴う男性であるし、雅子様もその知性とご経験から、新たな皇后象を築かれる事であろう。
ある意味で天皇皇后両陛下がご健在な中で新たな元号が迎えられるのは、国民にとっても、皇室に持っても幸せな事なのかもしれない。

新たな時代が、災害や大きな悲劇が無く平和で、すべての国民が明るく夢を見る事のできる時代であることを想ってやまない。
昭和に産まれ、平成を生き、令和に向かう自分も今一度、あるべき理想の自分でありたいと考えている。

ふさわしい表現か分からないが、平成も後3日。
皆様も良いお年を...