熊本県・山鹿:その後の話

山鹿市から戻り、普通の東京生活が始まったわけだが、まだ心山鹿にありという感じである。
私の町は郊外の比較的広々として、人も東京としてはおっとりとした街であるが、山鹿から帰ってくると、町はいつもより人でごった返してゴミゴミしているように感じ、人もセカセカしていて窮屈に感じる。

旅館の女性から頂いたおつまみ、カシューナッツやアーモンド、ピスタチオも食べたが、燻製を生業としている弟さんからの贈り物という事で、燻製の香りと味がする為、斬新というか絶妙であった。東京でも食べれないか、HPを調べてみたので、燻製も含め、酒のつまみに買ってみようと思う。
https://shiz-en.com/shop/products/list?category_id=12

帰宅してから夫が、宿で買った土産の代金が、会計に含まれていないことに気が付いた。
よってクレジットカード決済をしてもらうために宿に電話をかけた。(何だかんだ口実を付けて電話をしたかったようである)
すると、プレゼントをくださった女性が電話口に出た為、色々と話が弾んだようだ。
お土産代はプレゼントで良いです、とご厚意で言ってくださった他、頂いたおつまみが本当に美味しかったことも伝えられて良いかったと思う。
東京に帰ってきて、山鹿の温かさやのんびりさが、懐かしいとまで話したらしい。
夫は更に、次に行くときの為に、是非お名前もお伺いしたいと申し出て、名前も控えていた。なかなか八千代座公演中は舞台関係者や観劇者で込み合う時期で、取りにくい旅館だが、次もまた素晴らしい女性たちに会いに行けたらいいなと思う。

一方で、住職の方のDVDも2枚とも拝見した。ホテル・キャッスルではテカテカした派手な水色のジャケットにカウボーイハット、また鶴屋ではこれまたテカテカしたオレンジのジャケットにカウボーイハットで歌う和尚さんはまた、人生を楽しんでいるリア充感がたっぷりで感銘を受けた。
私たちブログを書く人間も、昼間は普通に仕事をし、夜ブログを書く…といったライフスタイルの人も多いと思うが、お寺の住職をしながら、様々な場所を歌手として廻っている彼も大変素晴らしいと思った。(次は鹿児島に行くらしい)
こういう歳の取り方をしたいなぁと心底感じる。

今、私は東京で本来の自分の理想とは少し違う人生を生きているが、ちょっと未来の自分に期待をして、今の瞬間を「そんな時もあったな、そんなことで悩んだな」と言える日がきっと来ると信じたい。
そんな旅であった。