ボヘミアン・ラプソディ!!

昨年11月より、映画化され興行収入130億円を超える『ボヘミアン・ラプソディ』は皆さんの記憶に新しい事かと思う。GWですら絶好というから驚きである。

実は私は高校時代より20年にわたり、クイーンの大ファンであった。
We will rock you、 We are the campions等非常に励まされる曲から、 ボヘミアン・ラプソディの様な難解かつ魅力的な楽曲に、ご自身の青春時代を思い起こされる方も多いのでは無いだろうか。
かくいう私はボヘミアン・ラプソディを3回見に行っているが、何度見ても飽きることはない。

リードボーカルフレディ・マーキュリーの最大の魅力と言えば、パワフルな歌声に加え、アフリカのザンジバルで産まれ、ムスリムの迫害からインド、イギリスへと渡ってきた数奇なバックグラウンドにあるのではないだろうか。
フレディの恋愛関係も、また大変な悲恋である。
ソウルメイトとして心から愛していたのが、メアリー・オースティンという素朴な女性でありながら、性的に愛していたのが男性であったというところが切ない。
ずっといつもそばにいてほしいと願うフレディだが、メアリーは特殊な関係を望まず、普通の男性をフレディに紹介し、また妊娠する。
そのたびにフレディが動揺し、ショックを受ける場面が胸が潰されそうになる。

またチームワークが大切なバンドが解散の危機に見舞われつつも、チームが初心に戻りアフリカ基金の為の「ライフ・エイド」を歌い上げるラストシーンも感慨深い。 

そんな私がつい先日購入してしまったのが、WE ARE THE CHAMPIONS FINAL LIVE IN JAPANである。1985年の5月11日に日本(代々木)で最後に開かれたライブの映像である。
4月に先行予約が開始し、「なぜ発売日(5月11日)までにそんなに時間がかかるんだろう」と思っていたが、まさに34年後の5月11日その日に発売するためだったのである。
時を超えて34年ぶりに見れるところが、プレミアム感がある。

クイーンはもとはと言えば、本国よりも日本で人気が爆発したという経緯から、フレディがイギリスと日本の国旗を掲げて出てくる演出があったりと、親日的なパフォーマンスが粋であった。

特におすすめの場面は、観客がアンコールを求めて、We will rock youを歌い続けると、それに合わせて、ドラム演奏が始まる場面であった。この後でWe are the campionsが流れるが、この2曲はもう2曲が1セットと言っても過言ではない、非常に背中を押され励まされる曲である。

コンサート当時はまた小さかった私も、時空を超えてその感動を味わう事が出来た。
しかしこのコンサートに行けた人は、本当に素晴らしい経験を、心の宝物としてほしい、そう思える1枚だった。