「天気の子」を見に行く

新海誠監督最新作の「天気の子」を今日見に行ってきた。
私は3年前の大ヒット作、「君の名は」に非常に感動したため今回もかなり期待していた。
が、正直前作の方が良かったかな...という感じであった。
夫は完全に受け入れられないと、肩を落としていた。

ここからは簡単にネタバレ…(見に行く人は見ないでね)
舞台は雨続きの東京。
16歳の少年が離島から家出して東京に出てくる。少年は歌舞伎町などを巡りながら、雑誌のフリーライターの家で居候となる。

そしてひょんなことからマックで働いていた、2つ年上の女性と知り合いになる。
この女性は、雨空を晴れにする特殊能力を持っており、2人でこれを商売にする。

しかし少年が歌舞伎町で銃を手にしていたことや、少女が実際は年を偽って15歳で弟と暮らしていた点から、3人は警察から追われる身となる。

少女は晴れ女っぷりを乱用し過ぎたおかげで天に召されるが、少年がこれを救いに行くといった複雑なストーリーで脈絡があまりない。
特に警察と銃を向けあうシーンは夫が不快感を感じてしまったらしい。
結局少女が力を失った東京は3年間雨が降り続き、都心部が殆ど水没するという結末だがこれも一体何を示唆しているのであろうか良く分からなかった。ただ江戸時代はこんなものだったし「異常気象、異常気象と騒いでいるが、そんなことはない」という事が言いたい様であった。(いや、今の地球温暖化や、日本の亜熱帯化は異常気象であろう…)

前作「君の名は」との共通点は、主人公が田舎嫌いで東京に憧れる点、母を亡くす点、また助からないであろう少女を、少年は決してあきらめず救いに行く点などである。これは監督自身の人生経験に基づいて作られている事であろう。
また「君の名は」のヒーローとヒロインの瀧君と三葉が物語上に登場する。

「君の名は」の大成功で新海監督は、次作について相当なプレッシャーを感じていただろう。
夫は全く受けれないとの事だが、私はそこそこストーリーは楽しめたので、5点満点中、3.5点と言ったところだろうか。次回作にも大きな期待を持っている。
しかし歌舞伎町のあたりや柄の悪い人たちがメインの為、外国で上映されたら、日本は治安の悪い国と思われそうである事は心配である。