イケダハヤトさんの「まだ東京で消耗しているの?」を読む

先日、カリスマブロガーのイケハヤさんの、「まだ東京で消耗しているの?」を拝読させていただいた。
書籍は、イケハヤさんが高知の限界集落に家族と共にお引越しをされ、そこから多くのアイデアを得て、ブロガーとして成功されるまでの軌跡や、これから高知で成し遂げたい夢などが書かれている。

イケハヤさんと言えば炎上上等なるスローガンを掲げ、挑発的な文書を書き、しがないサラリーマンを上から目線で見る、少しいけ好かなかい成功者というイメージ(飽くまで読んだことのない時代のイメージだが)があった。が、著書を読むと、東京でうつ病になって働けなくなった方や生活保護受給者、ホームレスになってしまった人を想い、これらの人達に責任も取らず、救いの手も差し伸べない東京という社会を批判しているのを垣間見て、社会問題への意識の強い優しい人だと、目からうろこであった。
うつ病に苦しむ人を高知に招き、回復の為のプログラムも提言しており、弱者救済へのお考えへも感銘を受けた。
これからもたくさんの事業を伸ばし、たくさんの事に挑戦して頂きたい。一フォロワーとして、とても楽しみである。32歳にして、三児の父、大したものである。

イケハヤさんの素晴らしいところは、なんといっても、膨大な情報発信能力ではないだろうか。無料のメールマガジンだけでも、内容の濃いものを一日二度も発信されている。一日中書くことが苦にならないというか、サラリーマンの3倍の仕事量なのではないだろうか。(会社には頑張ってる人もいるけど、仕事をしていなかったり、不要な仕事に時間をかけている人も多い)
その情報発信量はなんと一年に1200冊、本を読まれていることが関係しているだろう。とてもじゃないが真似できない。

さて、この本の本題である地方への移住だが、私は出来るであろうか。
海外来日したシンガーのコンサートに行きたい、歌舞伎や演劇も見たいという私には、恐らく東京を離れることは無理であろう。
イケハヤさんの環境適応能力と、与えらえた条件から、色々いなものを見出す力があれば、確かに地方暮らしは魅力的であろう。
ただ難にせよ、定年後は地方の県庁所在地くらいには暮らせるかもしれないと、夢を抱かせてくれる一冊であった。