自分の結婚を記事にしてみた

もう、12年前の話で恥ずかしいが、当時私自身の結婚を記事に書いていたので、ここでシェアしたい。バカみたい(というか暇人)だが当時は自分も何だかんだ、結構結婚が嬉しかったのだと思う。

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『日本列島激震!!P社YIさん、監査部アシスタントEさんと電撃入籍』

 

9月吉日、あのBT本部YIさん(39)が、かねてからの交際相手Eさんと入籍したとの衝撃的ニュースが

メディアを駆け巡った。

Iさんといえば、Eさんへのストーカーまがいの行為や(デスクや携帯電話にEさんの写真を飾る、

未婚であるにも関らず、結婚指輪をつける、Eさんが参加した飲み会に押し入り、周りの男性を突き飛ばすなど)奇行等から、何かと話題が耐えない様子だったが、自体は本人に良い結果へと傾いたようだ。

 

同日、P社18階ホールにて、マスコミ各社総勢300人が集まり、盛大な結婚会見が執り行われた。

この会見には、P社CEO、JK氏もテレビ中継にて出席し、NY本社、グロトン、サンドウィッチ、名古屋工場でも同時生中継された。

午後16:30分、予定より15分遅れての開始に、拍手に迎えられ、同社I社長、BT本部HI部長とともに、満面の笑みでIさんは登場した。

 

*****以下、結婚会見より

 

Iさん、まず、ご結婚おめでとうございます。

―ありがとうございます!!本日Eさんは都合によりおりませんがあしからずご了承ください。

 

まずお二人の出会いから教えてください

―彼女に初めてお会いしたのは、昨年の10月です。当時私はまだCITに所属しており、彼女と違うフロアで働いておりましたが、たまたま20階で迷っている彼女に声をかけたのがきっかけです。その瞬間にどういうわけか『絶対にこの人と結婚する』と思いました。

 

なるほど、一目ぼれだったわけですね?

―ええ、その直後私はBT異動への辞令が出た為、偶然にも彼女と同じフロアで働く事になりました。どうにか縁を持とうと思い、わざと彼女に仕事を頼みに行くなどしましたが、彼女の直属上司、I氏に門前払いをくらったりしていました。

それでも諦めるわけには行かず、今度は彼女の所属するプロジェクト・マネージャーである、S氏に無理やり紹介をさせました。

3人で屋台で食事しましたが、実際に話してみて更に決意は固まりました。その日がバレンタインであった為、完璧に脈ありと思いましたね

 

・・・は、はぁ、そうですか、でどの様にお付き合いに至ったのですか?

―その後すぐに彼女を食事やデートに誘いましたが、惨敗を続けていました。

初めて二人でやっと出かけたのは、ホワイトデーでした。彼女からOKの返事が来たときは、つい神の存在を信じました。

・・・と彼女に言ったら凄く、引いていましたけどね(苦笑)

 

プロポーズは何と言ったのですか?

―プロポーズと言うか、すぐに彼女には『いつ嫁に来てくれるの?早くして欲しいんだけど』と単刀直入に言いました。

彼女は困っていたので『じゃあ、1日あげるから、明日良い返事聞かせてね』と言いました。だって10月から決めてたんですから。

その次に会ったときには、夫側は署名済みの婚姻届を彼女に渡し、署名を頼みました。彼女は渋ってしてくれなかったので、こっそり彼女のかばんに、入れておきましたが。次の日『忘れ物してたよ』と、署名無しで返されたときは、ちょっと彼女の神経を疑いましたね。

ただその後、私はいつでも署名してもらえるように、かばんに入れ持ち歩いていて、事あるごとに彼女に見せて、せがみました。

 

す、凄いですね。その後どうなったんですか?

―私がそこまで、彼女との結婚に命をかけていたのに、彼女は相変わらず付き合いが悪かった。誘っても、『美容院行きたい、ヨガ教室に行きたい、歯医者行くから』等と、余り会ってはくれませんでした。思い余ってある日、『誘うのはいつも俺の方じゃないか、ヨガや美容院が俺より大事なのか?まあそれがあなたの俺に対する気持ちなんだろうね』と彼女をとがめてしまいました。(と、ここで涙ぐむ)

 

な、なるほど。つい声を荒げてしまったと。。。でどう打破したんですか?

―何としてでも状況を好転させようと思い、次の日荷造りし、大きな荷物を持って会社近くの彼女の家に行きました。

で『今日からここに住みます』といい、無理やり押し入りました。

つまり『押しかけ夫』だったわけです。『押して駄目なら、押しかけろ』とでも言いましょうか、ハハハ

 

そ、そ、それは。。。そういった具合で、同棲生活を始めたんですね?

―いえ、なかなか簡単にはいかなかった。何せ合鍵すら作ってくれなかったんですからね。

けれど仕事が終わったら、必ず彼女のインターホンをならし、ただいまを言いました。彼女が家にいない日は、新宿で時間をつぶし、再度行くなど、通いつめたのです。無理やりでしたが、その後順調に荷物を増やし、巣作りしたのです。

皿を洗ったり、ごみを出したり、朝ごはんや、お弁当を 作ってあげたり、彼女に甲斐甲斐しく尽くしました。

徐々に彼女も『良く出来た嫁だわぁ』と言うようになりました。

 

ご両親の反応は?

―とても印象的だったのは、、、僕の父とEさんが会った時です。知り合った直後、単刀直入に『三重の父に会って下さい』と言いましたが、断られました。すると見かねた父が、結納品(奥順の結城紬の財布)を持って、東京に来てしまったんです。

Eさんは行きたくないといっていましたが、無理やり連れて行きました。父もEさんを甚く気に入り『あんな良いお嬢さんはいないから、早く日取りを決めなさい、モタモタしているんじゃない』と後日電話で言われました。

いやぁ、私も息子に愛する女性が出来たら、地球の裏側にでもそうやって飛んでってあげたいものですな。

 

・・・(沈黙) 『この父にしてこの子あり』と言う感じですね。ところで結婚前から、その左手の薬指に光る指輪は大きく取りざたされていますがその真相は?

―まず、彼女の結婚指輪は私が半場無理やり贈りました。『受け取れないから買わないで』と言う彼女を、無理やりブライダルフロアに連れて行き、私は張り付くようにショウウィンドーを見て、次々彼女に試させたので、店員は皆笑っていました。そして無理やり買いました。

その後8月19日の僕の39の誕生日に、彼女が男物を、『これを今後の人生のお守りにして下さい』と僕に贈ってくれました。『39年間の前半の人生よりも、後半の人生は何倍も幸せにします』と男らしく言われ、つい泣いてしまいました。まさに全ての女性の理想とするプロポーズですね(と涙ぐむ)

そんなことで、やっとの想いで、コミットメントが成立したわけです。そして今日を迎える事が出来ました。

 

そうなんですか!良い話ですね。Iさん、我々取材班一同、お二人のお幸せを祈っています。本当におめでとうございます!

―こちらこそお忙しい中お集まりいただき、真にありがとうございます!

 

会見後、CEO  K氏は中継にて『Iさん、心より祝福申し上げます。何せIさんはP社Japanのみならず

P社Incが誇る最高のエンジニアですからね、彼のような人が幸せな結婚をし、さらに力を増すことは、P社にとっても多大な利益なのですよ。どうぞお幸せになって下さい』と笑顔で語った。

二人の結婚報道を受け、P社製品が、全米各地のドラッグストアからSold Outが相次ぎ、またNY証券取引所では、P社株が異例の上昇、買い注文が殺到するなど計り知れぬ経済効果をもたらした。この前代未聞の騒ぎを、メディア各社は、『第一次I氏ショック』と大々的に報じた。

 そんな世間の喧騒もどこ吹く風、現在IさんはEさんと世田谷に新居を構え、幸せな新婚生活を送っているとの事。

関係筋によると挙式は来春、都内ホテルにて行われる予定。

取材班一同、Iさん夫妻の幸せ、またP社の益々の繁栄を祈りたい限りである。